日記

いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2019

はじめまして。セカンドテナー2年の和田と申します。風薫る五月となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、我々ワグネルは5月3日から4日にかけて、「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2019」に参加させていただきました。「北欧とロシアの音楽」がテーマということで、六連のプログラムにもなっている、ラトビアの作曲家による音楽をメインに演奏させていただきました。
今回我々は、日本語、英語、ラテン語、ラトビア語、チェコ語、フィンランド語という、合わせて6つもの言語に取り組みました。慣れ親しんでいない言語を扱うのにあたり、壁にぶつかることも多々ありました。しかし、練習を通して少しずつ、様々な国の音楽を表現する上で必要な視野を広げることができたように思います。
4日には、金沢市立西南部中学校の合唱部とロシア民謡を共演しました。中学生の若々しくも洗練された歌声は、普段あまり聴くことのない音色で、大きな刺激となりました。
また、私は今回の演奏会で『群青』のピアノを弾かせていただきました。この曲は、東日本大震災で仲間と離れ離れになってしまった南相馬市立小髙中学校の卒業生が作詞したものです。演奏中には聴いてくださった方のすすり泣く声が聞こえ、『群青』に込められたメッセージの強さを改めて実感しました。このような貴重な機会に恵まれて、大変嬉しく思います。
今回、多くのレパートリーを演奏させていただいたことは、我々にとってかけがえのない経験になりました。同時に、音楽祭関係者の方々や、宿泊先の旅館「鹿島屋」の方々をはじめとして、多くの方々に暖かく出迎えていただき、人とのつながりを強く感じる演奏旅行となりました。これからも、応援してくださる方々への感謝の気持ちを忘れることなく、より良い音楽を追求していきたいと思います。