日記

金の卵コンサート&新入生演奏会!

皆様、はじめまして。146代バリトンの田中裕大です。
去る6月30日、私たち慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団新入生は早稲田奉仕園スコットホールで行われた金の卵コンサートに参加してきました。金の卵コンサートは早稲田大学グリークラブ(早稲グリ)の新入生練習の集大成として行われるもので、私たちはそこにゲスト出演させていただきました。
私たちが最初に歌ったのは、早稲グリにも狂信的なファンがいるという『若き血』。それに応えるように早稲グリの皆さんは『紺碧の空』を歌ってくれました。次に私たちは『我ぞ覇者』を歌いました。歌詞の中にあるある「早稲田を倒せ」のあとの拍手も沢山頂きました。そして早稲グリの『光る青雲』、『轟く足踏み』の音に圧倒されかけました。ヒートアップしてきた合唱慶早戦は、まさかの学指揮同士のタピオカミルクティー早飲み対決に、、。
我らがサブ学指揮山内先輩(3年生)は、まさかの知覚過敏持ち!そのためもあってか残念ながらこの勝負は早稲グリの勝利となってしまいました。それでも最後はお互いの健闘を称えあい、合同で3曲演奏しました。1曲目の『Ev’ry Time I Feel the Spirit』ではワグネルのバスである藤井君が謎ダンスを炸裂させました。2曲目は『見上げてごらん夜の星』を。今までとは雰囲気の全く違う曲でしたが、山内先輩の繊細な指揮で良い音楽になったと思います。最後の曲である『Ride the Chariot』では、待望のソロロングトーン対決が行われ、当団のトップテノール、直井君が勝利を収めました。
興奮冷めやらぬ中、私たちの出演は終了してしまいましたが、その後は客席で早稲グリのステージを拝聴しました。音楽自体はもちろん、音楽に取り組む姿勢や、演奏会の進め方など沢山学ぶことがあり、有意義な時間となりました。
続きまして金の卵コンサートから一週間後の7月8日、大田区民ホールアプリコにて新入生演奏会を行いました。今回が初の試みらしく、そのような年の新入生であることを幸せに思いながら当日を迎えました。
オープニングでは塾歌を演奏しました。1stステージはカレッジソングステージと題し、金の卵コンサートでも演奏した『若き血』、『我ぞ覇者』、そして新たに『三色旗の下に』の計3曲を歌いました。
2ndステージは外国語曲ステージ。金の卵コンサートで演奏した『Ride the Chariot』、『Ev’ry Time I Feel the Spirit』に加えて『Sound Celebration』を演奏しました。私たち新入生単独では初めての披露となった前半2曲。『Ride the Chariot』のバリトンソロは、セカンドテノールの和田君とバスの江坂君が担当しました。ピアノを得意とする和田君はそのセンスを活かした素晴らしいソロを歌ってくれました。一方はバイオリンが上手な江坂君、こちらも負けず劣らず堂々としてソロを聞かせてくれました。3曲目、『Sound Celebration』ではバーバーショップスタイルに倣い、並びを変えて演奏しました。この曲のベースのパートソロがあまりにも素敵な音色で、誠に不本意ながら惚れてしまいました。
休憩を挟んで3rdステージ。『柳河』、『見上げてごらん夜の星を』、『斎太郎節』、すべて音取りのピッチパイプがE音を鳴らす3曲での愛唱曲ステージでした。柳河のソロ、1人目はセカンドテノールの岡田君。持ち前の力強い美声で、本番数日前に急遽参加が決まったことなどまるで感じさせない歌でした。2人目はトップテノールの村田君。その誠実な性格を表すような素晴らしい歌を歌ってくれました。『斎太郎節』ではバリトンの高橋君がソロを披露しました。ネクタイを肩にかけて歌う姿に、当日集合場所を間違えるというかなり面白い彼の性格が滲み出ている様でした。
4thステージは邦人作曲家アラカルトステージとして、『秋のピエロ』、『虹』、『こころよ うたえ』の3曲を歌いました。
そしてアンコールとして、『Slavnostní sbor』を歌いました。チェコ語を歌うのには苦労しましたが、最後をうまく締められたと思います。 私たちの演奏のあとには1曲、『梅雨の晴れ間』を先輩方に演奏して頂きました。事も無げに、そしてまさに「半端ない」デュナーミクでの迫力ある演奏に、圧倒されてしまいました。そんな先輩方とこれから一緒に歌えることを思うと楽しみで仕方がありませんでした。

最後になりましたが、金の卵コンサート、また新入生演奏会を無事終えられたのは、指揮をしてくださった山内先輩はじめ、新入生練習で指導してくださった先輩方、MCや受付など担当していただいた先輩方、そして演奏会に足を運んでくださった皆様のおかげです。ありがとうございました。私たちワグネル146代一同、今回の経験を活かし、これからも精励していきますので、応援の程よろしくお願いします。