日記

ワグネル・ソサィエティー創立115周年記念演奏会!

初めまして、144代バスの木下恭兵です。去る11月4日、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー創立115周年記念演奏会が開催されました。この記念演奏会は男声合唱、女声合唱、オーケストラの3団体から成るワグネルが、5年ごとに合同で行うものです。場所は東京芸術劇場と同規模の1997席を擁するミューザ川崎シンフォニーホールでした。私も含めて第65回東西四連、東日本合唱祭に参加していない多くの1年生にとって初の大舞台で、緊張した人も多かったと思います。

 

オーケストラ、男声、女声がそろったステージは大迫力です!

オーケストラ、男声、女声がそろったステージは大迫力です!

演奏会は鈴木桂太郎先生がこの日のために編曲してくださった混声4部合唱の慶應義塾塾歌に始まり、ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125、若き血と続きました。日本では年末の風物詩となっているベートーヴェンの「第九」は、ドイツの封建的な政治形態と専制主義的な君主制を苦に思い、人類愛と多くの人たちの団結による人間解放を理想として高らかに歌った詩人シラーの「歓喜に寄せて」の頌に基づいています。第九を歌う上で最大の課題はこの熱い革命的な思いをどのようにして歌うかということでした。この点については指揮者の和田一樹先生、ソリストの先生方より、ドイツ語の発音(子音を立てる)、「第九」に特有のsfやアクセントの歌い方など技術的な面から、合唱隊の立ち方(革命的に立つ!)に至るまで丁寧にご指導いただきました。最初は目の前で演奏するオーケストラの音量に飲まれつつあった合唱でしたが、本番後のレセプションにおいて多くの方々から嬉しいお言葉をいただきました。一方で和田先生、テノールソリストの小貫岩夫先生からは練習での努力次第で山を登るようにさらなる高みへ行けると励ましのお言葉もいただきました。慶應義塾ワグネル・ソサィエティーが115周年を迎え、先輩方が継承し続けてきた伝統の重みを感じます。その歴史を紡ぐ者として誇りを感じながら、さらなる高みへ行けるように練習に励みたいです。
末筆になりますが、演奏会の指導をしてくださった先生方、OBの方々、そして関係者の皆様、ありがとうございました。

 

三団体が一丸となって、迫真の大演奏をすることができました!

三団体が一丸となって、迫真の大演奏をすることができました!