こんにちは。第143代学生指揮者、2年バリトンの大澤です。そろそろ本格的に秋になってきた今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。我々ワグネルは9月25日に恵明学園を訪問してきました。暑くなく寒くもなくといった様子で、子どもたちと交流するのに恵まれた天候となりました。
さて、なんと今年で恵明訪問も62 回目となり、慣れた様子の園長さんをはじめ、たくさんの子どもたちに暖かく迎えていただき、非常に楽しく交流できました。
肝心の演奏ではまずはオープニングで、女声合唱団とジョイントしてワグネル混声として恵明の園歌を歌いました。続いては女声合唱団モルのステージで、グリーンピースの歌など楽しげなリズムの曲で子どもたちと一緒に賑やかな空間を作り上げていました。女声は特有の透き通るような美しい響きで子どもたちはもちろん、私たちも魅了されました。
次のステージは私たち、男声のステージです。女声とは大きく変わって雄々しく、力強い声で演奏しました。まず一曲目は多田武彦作曲の柳川風俗詩より「梅雨の晴れ間」を演奏しました。当日は特別晴れていたわけではなかったのですが、崩れがちな天気の中ではまさに「晴れ間」となりました。また、この曲ではベースバリトンが主旋律を担う部分も多く、低く響く声に子どもたちも驚いているようでした。二曲目は黒人霊歌の「DIDN’T MY LORD DELIVER DANIEL」を演奏しました。一曲目の王道な曲とはうって代わり、二曲目は英語の曲です。独特なリズムもさることながら、疾走感溢れるスタイリッシュな演奏ができました。また最後の二拍三連符からのグリッサンドで一気に駆け抜けるこの曲はもしかしたら子どもたちの中に男声合唱ファンを増やしてくれたかもしれません。二曲目の演奏を終えたあとはなんとありがたいことにアンコールをいただき、「宇宙戦艦ヤマト」を演奏させていただきました。こちらはアニメソングでありながら力強く男声合唱らしい演奏ができるように編曲してあり、「宇宙戦艦ヤマト」を観たことがない子どもたちもヤマトが宇宙に旅立っていくシーンを思い浮かべてくれたのではないでしょうか。そして、無事三曲を演奏し終えたあとは止まぬ拍手の中、ステージの幕を閉じました。
続いてはワグネルオーケストラのステージでした。もはや恒例となっている楽器紹介ではとてもわかりやすく特徴を伝えていて子どもたちの視線も釘付けでした。子どもたちがオーケストラの指揮を体験できるコーナーもあり、あっという間に過ぎてしまう楽しい時間でした。
そしてオーケストラのステージのあとはワグネル男声合唱団、女声合唱団、オーケストラの合同でNHK東日本大震災プロジェクトのテーマソングだった「花は咲く」を演奏しました。滅多に無い合同演奏の機会でしたが、そこは同じワグネルの名を持つ者同士、息の合った演奏ができました。
その後は恵明学園の子どもたちによる「お礼の演奏」ということで、様々な楽器を用いて演奏を披露してくださいました。リコーダーやピアニカのみでなく、ハンドベルの演奏もあり、音楽レベルの高さを感じるとともに、その努力に感銘をうけました。観客参加型のコーナーもあり、私たちも若いエネルギーをもらえた気がしました。とても楽しい一時でした。
そうして全ての演奏プログラムを終えたあとは、いよいよ恵明学園の子どもたちと交流する時間です。筆者は子どもたちとバレーボールをしたり鬼ごっこをしたりして楽しみましたが、慣れない運動でバテバテ。子どもたちは遊び終わってもまだまだ元気一杯だったので見習いたいですね!そしていよいよ来てしまったお別れの時間…。最後は全員で「若き血」を合唱して恵明学園訪問を終えました。短い時間でしたが、別れは寂しいもので、みんな名残惜しいといった表情でした。
また、冒頭でも書きましたが今年で恵明学園との交流も62回目ということで、築いてきた関係の深さを感じます。この行事に指揮者として参加できたことへの誇りを感じるとともに、終わってみればまだまだやり残したことがあるような気がして、今後への励みにもなりました。
今年は例年より早い時期でバタバタしてしまった面もありましたが行事を円滑に進めてくれた金子くん、大西くん、また、忙しい中練習にも付き合ってくれたみんなに感謝をしつつ、関わった全ての皆様に、お礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。