日記

「ゆうやけの歌」の「怪演」を今一度

文学部美学美術史学専攻3年のBassサブパートリーダーの茂木です!

ブログを書くのは二回目!久しぶりのブログで緊張しております。

 

先月の9月末に私たちは福島演奏旅行に言って参りました。

福島市では、我々主催で福島演奏会を行い、

会津若松市では、賛助出演という形で「ゆうやけの歌フェスティバル」で歌わせていただきました。

会津若松城

そびえ立つ会津若松城

 

 

前回の記事で福島演奏会について書いたわくおさんからバトンを受け取り、僕は今回ゆうやけの歌フェスティバルについて書かせていただきます。

 

まずは、知らない方のために本演奏会について少しだけ解説をさせていただきます。

本演奏会の名前にもなっているゆうやけの歌とは、湯山昭先生が作曲したとても有名な男声合唱曲です。

青春時代の叫びとも言える川崎洋先生の詩に感性豊かな音楽が載せられており、湯山先生は貫かれた楽天主義とも語っています。

 

このゆうやけの歌は今まで何度も何度も演奏されてきた楽曲でありますが、その中でも最も有名な演奏が、「会津高校のゆうやけの歌」です。

男声合唱マニアなら誰もが知る名演。一部からは「怪演」とも言われ、録音と共に多くの伝説が語りつがれています。

そんな怪演で伴奏をしていたのが、現在ワグネルの正指揮者でもある、佐藤正浩先生です。(当時高校2年生)

 

2年ほど前、当時の指揮者だった安倍哲夫先生と伴奏者だった佐藤先生は当時のことを思い出し、また「ゆうやけの歌」をみんなで歌いたいね、と話していたそうです。

 

そしてこういった皆様の想いが具現化されることとなったのが、今回のゆうやけの歌フェスティバルなのです。

当時のオンステメンバーを中心とした、会津高校OBの皆様や、一般参加の皆様、そして我々ワグネルも、ゆうやけの歌を歌うために会津の地に集まりました。

 

当日のプログラムは超豪華!

会津高校出身や、会津高校にゆかりのあるプロの皆様が演奏され、会場は大盛り上がり!会津高校のOB合唱団も信じられない巧さでリハを聴いた僕たちは皆感激していました。

(正直本番も客席で聴きたかったという思いでいっぱいです。笑)

 

そんな素晴らしい皆様の中に混ざって私たちワグネルのメンバーも四連でやった曲を演奏させていただきました。

会津の皆様の暖かい拍手が忘れられません。

 

そしてメインステージは会津高校黄金期の課題曲だったワーグナーのタンホイザーより巡礼の合唱と湯山昭先生のゆうやけの歌。

 

ここで、私事にはなってしまいますが、ゆうやけの歌への想いを少し話させていただきます。

 

僕は、高校時代から男声合唱をやっていました。

ある日、高校2年生のときに先輩からある動画を教えてもらいました。それが僕の「会津高校のゆうやけの歌」との出会いでした。

初めて聴いた瞬間から引き込まれる、引き込まれる。

それ以来僕が一番好きな合唱曲はゆうやけの歌となり、一番聴いた合唱曲ももちろんゆうやけの歌です。

「大学に入ったら、当時会津で伴奏者だった佐藤先生の指揮でゆうやけの歌を歌うのが夢なんだ!!!だからワグネルに入るんだ!!!」

ずっとそう思っていた高校時代でした。

 

そして、大学に入り、初めての夏合宿で、佐藤先生に自己紹介をする機会ができ、このエピソードを話したところなんと先生の口から信じられない言葉が!

「安倍先生の指揮でゆうやけをやるかも。つい先日電話でそう話してたんだ。やるとしたらワグネルもみんなで乗ろうな。」

恥ずかしくも僕は号泣。笑

初心者の同級生に若干引かれながらも、いい思い出となりました。

 

それが現実になった瞬間が、まさにこのステージ。

僕にとっても実に特別なステージでした。

 

しかも本番では、クライマックスのベースソリを当時の部長三代と僕の4人でご一緒に歌わせていただき、本当に本当に幸せでした。

 

僕だけでなく、団員皆が皆、会津の方々と歌えたのは本当に良い経験だったと幸せそうな顔で東京へ帰っていきました。

 

このような機会を頂けたことは実に恵まれていると実感しました。

ゆうやけの歌フェスティバル レセプション

レセプションにてゆうやけの歌フェスティバル参加者と共に歌うワグネリアン

 

ワグネル全体としての次の本番は12月13日に行われる定期演奏会になります。

今回得たものを定演でも活かし、お客様の心に何か届けることのできる音楽ができればと思います。

 

改めまして、会津関係者の皆様、先生方、ワグネル三田会の皆様、お客様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。