日記

交響曲「イーハトーヴ」初演に参加しました

こんにちは。ワグネルではWebを担当しております北野です。

冨田勲新制作 「イーハトーヴ」交響曲

冨田勲新制作 「イーハトーヴ」交響曲

この度11月23日には東京オペラシティコンサートホールにて、日本の電子音楽界のパイオニアである作曲家の冨田勲先生が新制作された、「イーハトーヴ」交響曲の初演に合唱として出演してまいりました。

この交響曲、イーハトーヴの名の通り宮沢賢治の詩の世界をモチーフに冨田先生が作曲されたものなのですが、生のオーケストラになんとボーカロイドの初音ミクがボーカルパートを担当するという、今までの交響曲の常識からかけ離れたコンセプトの楽曲なのです。まさかのボカロとの共演ということで、依頼をいただけて嬉しさの反面、新たなコンセプトに戸惑っていたのを思い出します。

また、今回の演奏会での演奏はオーケストラが日本フィルハーモニー交響楽団、キーボード奏者篠田元一氏、そして合唱を担当したのがシンフォニーヒルズ少年少女合唱団、そして聖心女子大学グリークラブと私たちワグネルとOB合唱団が担当しました。本当に錚々たる演奏陣との共演で、リハーサルが楽しみでしょうがありませんでした。

楽曲について、詳しい話は公式サイトなどに譲りたいと思いますが、本当にどれも素晴らしく、この初演に立ち会えたことが本当に喜ばしく感じました。また、ステージ上からは複数のコンピュータやキーボードでミクを指揮とオーケストラに同期させる技巧が見え、ひどく感銘を受けました。

練習には何度も冨田勲先生自ら足を運んでいただき、練習の監修を行なってくださいました。練習に参加する私達からも、今回の交響曲に対する情熱が伝わってきました。

最後に、このような感動的である意味実験的な交響曲の、記念すべき初演に演奏者の一部として立ち会わせていただけたことを本当に感謝します。ありがとうございました!

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