日記

イーハトーヴ交響曲東京公演

みなさまこんにちは。昨年度(137代)学生指揮者の下河原です。

ワグネルを引退したはずの僕が、なんでこんなところで記事を書いているかと言いますと……とある演奏会で現役のみんなとご一緒したから、なんです。

去る9月15日・16日に、渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて、「冨田勲×初音ミク 無限大の旅路〜イーハトーヴ交響曲〜」という演奏会が行われました。

イーハトーヴ交響曲東京公演

イーハトーヴ交響曲東京公演

昨年11月に行われた初演のドキュメンタリー番組がNHKで放送されたり、「初音ミク」が生のオーケストラと初めて共演した作品だったりと、話題を呼んだ作品なので、ひょっとしたらどこかしらでご存知の方もいるかも知れませんね。

昨年の初演の演奏会でも、ワグネル男声とOB、そして女声に聖心グリークラブ女声合唱団のみなさんという組み合わせで、合唱を担当いたしました。(ちなみに、児童合唱にシンフォニーヒルズ少年少女合唱団さん。実はそちらの指揮者の宮本先生は、四連で今年現役が披露した初演曲「ふなたび」の作詩をしてくださった先生でもあります。)

そして、反響を呼んだこの作品の再演公演が、8月29日、宮沢賢治の生地、花巻を皮切りに東京・名古屋・大阪の各都市で行われたのです。

「東京は、初演と同じメンバーで!」ということで、合唱は初演時と同じ布陣に。僕はもう引退した身だったのですが、この曲を作られた冨田先生から、「是非もう一度振って」と嬉しいご指名を頂き、現役のみんなとこうして共演する機会をいただくことが出来ました。

花巻までいって資料館を回ったり、資料を揃えたり、公演を聴いて来たり……と僕個人とても充実した日々を送ることができ、またそこから得たものを精一杯合唱メンバーの皆さんにぶつけられたこと(そして、現役のみんなはじめ、メンバーみんながそれを精一杯受け止めてくれたこと)は、大きな財産となった気がします。

演奏会当日は大型の台風18号がやってきていて(雨女と名高い初音ミクのせいか、はたまた風の又三郎になりかわった賢治さんのいたずらか!?)心配もありましたが、なんとか全ての演奏会を終えることが出来ました。2日・3回公演と他都市に比べても、際立ってハードな演奏会でしたが、メンバーの皆さんのお蔭で最後まで良い演奏をお届け出来たと思います。ネット上で「合唱が良かった!」という感想を見るたびにガッツポーズをする僕がいます(笑)

演奏後冨田先生とともに

演奏後冨田先生とともに

今回、久しぶりに、現役のみんなの歌を間近で聴くことが出来て、みんなの成長している姿に素直に嬉しい気持になりました。これなら、2ヶ月後、良い定期演奏会を聴かせてくれるんだろうなぁ!

是非、この記事を読んで下さった方も、現役の演奏会に足を運んであげて下さい(笑)

そして願わくば、またみんなと「舞台で」共演出来ますように!

(137代学生指揮者・イーハトーヴ交響曲東京公演合唱指揮 下河原建太)