日記

152代新入生演奏会

皆様、はじめまして。この春、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団に入団いたしました、152代バスの小林颯と申します。慶應義塾大学への入学からはや3か月、いつの間にか蝉も鳴きはじめ、夏の訪れとともに時の流れの速さを感じております。連日猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日7月7日、目黒区中小企業センターホールにて、新入生演奏会が開催されました。今年度の新入団員単独で歌う、初めての舞台となりました。東西四連の翌週、金の卵コンサートの翌日という忙しい日程のなかではありましたが、先輩方に助けて頂きながら精一杯練習し、舞台で演奏できたことを嬉しく思います。

第1ステージはカレッジソングステージで、「慶應義塾塾歌」「若き血」「我ぞ覇者」の3曲を演奏いたしました。入学式や慶早戦、東西四連といったイベントごとに何度も歌い、そのたびに慶應社中の団結を肌で感じてきたカレッジソング。伝統あるこれらの曲を歌えることについて、喜びとともに、歌い継いでいくことへの責任も感じ、ワグネリアンとしての決意を新たにする機会となったステージでした。

第2ステージは外国語曲ステージで、「Soon Ah will be done」「Ride the chariot」「Slavnostní sbor」の3曲を演奏いたしました。私はこのステージにて、Ride the chariotのソリストを務めさせていただきました。私にとってワグネルの舞台では初めてのソロであり、非常に緊張しましたが、観客の皆様の前で歌うことの楽しさを強く実感でき、達成感のあるステージとなりました。

第3ステージは日本語曲ステージで、「酒頌」「柳河」「斎太郎節」を演奏いたしました。繊細さから力強さまで幅広い表現力が求められる3曲。この演奏会に向けて、4月の練習から本番まで練習を取り仕切って下さった150代学生指揮者の生野先輩の指揮に精一杯ついていきながら、新入団員のみでしっかり歌い切りました。まだまだ未熟な部分はありましたが、互いの声を聴き合いながら観客の方々の前で歌えたことは、私達新入団員の成長に繋がる貴重な経験となったと感じております。

第3ステージの後には、来場してくださった先輩方による「秋のピエロ」「ゲンチ・オスマン」の演奏と、先輩方・新入団員合同の「八木節」の演奏がありました。先輩方の歌声は新入生とは格が違い、同じホールであるにもかかわらず新入団員の演奏と比べ響き方・鳴り方が別次元のものであって、「これがワグネルトーンか!」と改めて驚嘆いたしました。ワグネルの先輩方の歌声に魅了されるとともに、「コロナ禍という苦しい時期をも乗り越えワグネルの歌声を継いできたこれまでの先輩方のように、我々新入団員もより一層努力していき、ワグネルを発展させていける力の1つにならなければならない」という使命感が私達の中に芽生えてくる演奏でした。 

最後になりますが、この演奏会に向けて指導してくださった先輩方や先生方、当日聴きに来てくださった方をはじめ、支えてくださった全ての方へ感謝申し上げます。私達152代一同、ワグネルの素晴らしい歌声を継承し発展させていくために必死に努力していく所存です。どうか、ときに優しくときに厳しいご指導・ご声援のほど、よろしくお願いいたします。