皆様はじめまして。今春、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団に入団致しました、151 代バリトンの西尾智奏と申します。薄桃色に染まっていた木々には今や青々と葉が茂り、ワグネルに入ってからの月日があっという間に流れていることを実感する今日この頃です。7月以降暑さが更に厳しくなっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、去る7月9日、江戸川区総合文化センターにおきまして、私達151代の新入生演奏会が開催されました。東西四連、金の卵コンサート、そして本演奏会と、演奏会が3週間連続で開催されたことに加え、大学の期末試験の学習に追われる中、各自がそれぞれ練習にあてられる時間を精いっぱい活用して本番に臨みました。演奏会は全3ステージで、第1ステージに「慶應義塾塾歌」、「若き血」、「我ぞ覇者」の我が慶應のカレッジソングを、第2ステージに「Slavnostní sbor」、「Ride the Chariot」、「酒頌」の外国詩3曲を、そして第3ステージには「斎太郎節」、「柳河」、「我が抒情詩」の国内詩3曲、計9曲を演奏致しました。また、最後には来場して下さった先輩方のみで「最上川舟唄」を、4学年揃って先日の東西四連のストームでも披露させて頂いた「Pseudo-Yoik NT」を演奏しました。
前述の通り練習時間が非常に限られており、またはじめて新入生だけで長時間の演奏を披露するということもあったため、本番直前まで各々が曲の確認に時間を費やしていました。また私はソロを務めることになっていたので、緊張をほぐしつつ何度も頭の中でシミュレーションをしていました。
全体として、演奏ではこれまでの成果を存分に発揮できました。当日体調不良などで欠席することになってしまったメンバーもいましたが、そのメンバーの思いも込めて歌うことができました。これからも演奏会は続くので、次は151代全員が揃った状態で演奏できたらと思います。
ここで少し、私が入団してから、ワグネルの一員としての心構えを初めて学んだ際の話をさせて頂きます。
東西四連の時のことです。直前の先生練や団員のみの練習でも厳しい言葉をかけ続けられていたのですが、本番で多くの方々から賞賛の言葉を頂けたことは大変ありがたいことでした。恥ずかしながら私は少し有頂天になり、これまでの練習を顧みることもしばし忘れていました。
しかし本番後、148代学生指揮者の金岡先輩から、今日の演奏で満足してはいけない、レベルを更に上げなければならない、という旨のお言葉にハッとさせられました。今日の演奏で多く方々を感動させることができたのも、先輩方はじめ各団員のどこまでも高みを目指すという情熱、絶え間ない努力があってこそのものだったと思い知らされました。また、この100年以上の伝統を誇るワグネルの看板の重さに気づくことができました。この意識を決して忘れずに、これからのワグネルの一員としての日々を過ごしていきたいと思います。
最後になりますが、お忙しい中、5月頃から昼休みに私達新入生に指導して下さった生野先輩はじめ150代の先輩方、サブ学生指揮者の千葉先輩、当日直前練習を担当して下さった149代技系陣の先輩方、当日私達を激励しに会場まで来て下さった先輩方、その他この新入生演奏会に向けて我々151代を支えて下さった全ての方々に感謝申し上げます。そして何より、当日演奏を聴きに会場まで足を運んで頂いたOBの方、小貫先生はじめ普段から団の指導をして下さる先生方、家族や友人に、深く感謝致します。
私達151代のワグネリアンとしての旅は始まったばかり。これからこの代のメンバーと共に互いに切磋琢磨し、様々な思いを共有していく日々が本当に楽しみです。今後の151代にどうぞご期待下さい!