こんにちは!理工学部4年、第140代セカンドテノールで六連理事の猪澤です。
去る5月4日(月・祝)、東京芸術劇場にて第64回東京六大学合唱連盟定期演奏会が開催されました。
私は六連理事の中でも、フロントの仕事を約一年半の間、担当させていただきました。
元々フロントの役職に就いていたので、その経験を生かして、フロントをより良くしていくというだけでなく、他大学の六連理事にも色々な事を提案し、様々な工夫を行ってきました。今振り返ってみると、六連理事の仕事は大変で時にはつらいこともありましたが、他大学の六連理事と連携を取って話合い、より良い六連を目指していくということにやりがいを感じ、この六連理事の仕事について良かったと心の底から思いました。
私を含めた六人の理事の間で、合同ステージの取り組みに関して、去年の外国語の曲とは異なった日本語の曲で迫力のある演奏をしたいと意気込んだことが始まりでした。
本年度の六連の合同ステージの指揮者がジョイント合唱団「遊声」常任指揮者の鈴木成夫先生に内定してから、信長貴富先生の全面的な協力のもと、『寺山修司の詩による6つのうた思い出すために』、『夜明けから日暮れまで』の男声四部版の委嘱初演の提案をしていただき、大人数ながらも男声合唱ならではの重厚なハーモニーで、かつまとまりのある繊細な音楽を作っていくという六連の新たな方向性を示していただきました。
また、単独ステージではCANTUS ANIMAE常任指揮者の雨森文也先生を客演指揮者にお招きして木島始作詩、三善晃作曲の『男声合唱とピアノ(四手)のための「遊星ひとつ」』という難曲に挑戦しました。約5か月の間、団員一同力を合わせて、これまで一生懸命練習に励んできました。
そして、いざ迎えた本番。
単独ステージでは『遊星ひとつ』を指揮者・ピアニスト・歌い手・お客様の間で対話しながら一体感を持って、天国の三善先生に届いてほしいという願いを込めて演奏しました。
雨森先生との新たな出会いによりワグネル史上、新しい一歩を踏み出す最高の演奏をすることが出来たのではないかと感じています。
合同ステージでは鈴木先生の指揮のもと、『思い出すために』、『夜明けから日暮れまで』を男声四部合唱による委嘱初演という形で使命を感じながら定番の合唱曲の魅力を伝えるべく、200人近くの六大学の団員一人一人が力を込めて、精一杯演奏しました。
ステージから客席を見ると例年以上の席の埋まり具合で、実際に1658人ものお客様にお越しいただき、そんな中で演奏できたことは感無量でした。演奏面に加えて、こんなにも素晴らしくて光栄なことはありません。他大学の六連理事、団員、先生方、OBの方々等の様々な方々に支えられ、六連を無事終えることが出来ました。この場を借りまして、これまでお世話になった方々に感謝いたします。
さて、次のワグネルの出演する大きな演奏会は東西四連です。六連で見せたワグネルの力をさらに伸ばしていき、去年に引き続き、フランス語の曲に挑戦します!佐藤正浩先生の指導のもと、フランス語の曲による、ワグネルの新しい魅力を見せられたらと思います。
そして新入生の皆さんには是非ワグネルに入ってもらいたいです!上級生と一緒に楽しく音楽を作り、素晴らしい演奏が出来るよう頑張りましょう♪