ワグネルではWeb・広報担当ベース4年の北野です。
いよいよ11月17日私たちワグネル男声の第138回定期演奏会が今週末と超・目前となってきました!
そこで、今回は今までここでお知らせしてこなかった裏話(?)や、曲目の簡単な紹介も含めまして演奏会直前記事としてお伝えしようと思います。
昨日13日の練習ではついに第1ステージ『草野心平の詩から』と第2ステージ『ふなたび』の最終練習(ゲネプロ)でした。
指揮者の佐藤正浩先生およびピアニストの前田勝則先生をお呼びしての練習では、曲目の通し練習を中心に直前の調整を行いました。
男声合唱組曲『草野心平の詩から』は、何をかくそうワグネル男声が昭和36年に多田武彦先生に委嘱を行った曲で、畑中良輔先生の指揮のもと初演されました。
この曲は、先日9月23日に大田区民ホール・アプリコにて行った畑中良輔先生追悼ワグネル・ガラコンサートの最終ステージにて、OBの皆様と合同で佐藤先生の指揮のもと歌いました。世代を超えた大合唱は非常に重厚なハーモニーとなりました。
この演奏会では、現役合唱団のみでの演奏となりますが、先日のステージで作り上げた演奏のメッセージ性をそのまま、複雑で深淵な世界観を声によってつくりあげたいと思います。
また、男声合唱のための合唱詩『ふなたび』は、今年度の第62回東西四大学合唱演奏会での初演に向けて作曲家の加藤昌則先生、音楽家・作詞家の宮本益光先生にワグネルが委嘱した作品です。
詳しい紹介はほかにゆずりますが、記憶に新しい2011年3月11日をコンテキストとして、フナの少年フナトの描写を通していのちのあり方を考える、という内容です。
ひとつのソロから始まり、ピアノの演奏とともにドラマティックに展開してゆくこの曲ですが、今回の演奏会ではさらなる演出も加え、初演のメンバーによって人見記念講堂にて再演を果たしたいと思います。
残る練習はいよいよ2回。学生ステージ『天使のいる構図』、そしてOB合唱団の方々を交えて歌劇『ローエングリン』のそれぞれ最終練習です。
男声合唱とピアノのための組曲『天使のいる構図』は、谷川俊太郎の詩集「クレーの天使」からテキストを得た合唱組曲です。
複雑な和声、変拍子など様々な音楽技法を取り入れて複雑な世界観を表現した計5曲の組曲となっています。
また、今回の演奏会のラストを飾るステージはワーグナーによる歌劇『ローエングリン』(Lohengrin)より。
ワグネルでは4年に一度、その名の由来となるワーグナーのオペラや歌曲を歌う通称「ワーグナー・イヤー」というものがありますが、今年はそれに加えてワーグナー生誕200周年をむかえるまさにワグネリアンにとってのメモリアルな年です。
そんな今年は1848年に完成したオペラ、『ローエングリン』から計6曲をアラカルト形式でお届けします。
公演時間は3時間を超える大作で、「結婚行進曲」などでよく知られるこのオペラですが、今回の演奏会に向けて佐藤正浩先生に伴奏譜のもと男声合唱と独唱のために編曲していただき、今回OB合唱団とともに初公開となります。独唱はエルザ役の小濱妙美先生、王様役の平野忠彦先生をお招きし、そして学生からローエングリン役でトップテナー呉文慧がつとめます。
ともに、超はじめは完成が危ぶまれるほどの難度と長さ、そして疲労度をほこる曲目です。
残りのゲネプロで完成に向けて仕上げ、皆様にお見せできるときを心待ちにしております!
私たち4年生、もとい138代のメンバーはこの演奏会を最後についにワグネル現役引退となります。感謝のおもい、そして4年間の集大成を込めて演奏いたします。
一部では体育会系とも評されるワグネル恒例のアレも行う予定ですので、プログラムが終了した後も少しの間我々にお付き合いいただければと思います。
定期演奏会、このサイトでのチケット受け付けは終了してしまいましたが、もちろん演奏会会場で当日手に入れることもできますので、興味がわいてきた方はぜひとも当日人見記念講堂まで!ただし数に限りはありますのでできるだけお早めに受付されることをお勧めします。
定期演奏会のステージで皆様に最高の演奏をお届けすることができますよう、残りの練習も団員一同尽力いたします。
明日は現責任者からのメッセージをお届けします!